(紹介文引用)
ブログ友達のべるさんに、「三浦しをんさんのエッセイは、本当に爆笑できるので、明るい気持ちになりたい時には、ぜひお薦め致します」と、お薦めして頂いたので、もともと、道尾秀介さんを先に読むつもりだったのだけど、まだ、体調が本調子にならない自分には、明るい気持ちになれる本の方が今の自分には合ってると思い、しをんさんを先に読むことにしました。
べるさんも仰ってた通り、しをんさん節なるものがあり、どのエピソードも、これが、とても笑えるのです。エピソードに登場する人物のキャラクターがユニークなら、また、それを捉えるしをんさんの着眼点や切り口もとてもユニークで本当、読んでて飽きない、素晴らしい作品でした。
しをんさんは、どうも鼻が弱点らしく、風邪を引いた時も、花粉症の季節も、マスクを取ったら、鼻水がゾバーッと垂れ流れるらしい。この鼻水ネタで大笑いしたのが、鼻が滝化した客が店頭でピザを食べていたら(←しをんさんのこと)、「わー、マーライオンがいるよ!」と通りかかったチビッコがはしゃいでしまうかもしれないというくだり。鼻水の滝化から、マーライオンを想像する所が凄すぎて、私のツボだったのか、腹を抱えて笑ってしまいました。
また、本作品で好きだったのが、しをんさんの家族の描写です。うむを言わせぬマイペースさで、どの家族よりも凄みのあるお母さん、そして、ひょうひょうとしていて、時に、しをんさんの自宅に入り込んで、沢山のキウイを隠し置いておくお父さん、そして、体力作りが苦手なしをんさんと正反対で、筋トレのし過ぎで、冬の晩ごはんの時にも筋肉が付きすぎのせいで暑がる弟と、まぁ、とても個性溢れる素敵なご家族をお持ちなんだなぁと思いました。
私の読んでいるこの本は、2023年6月20日に出版された文庫本なのですが、しをんさんの読者愛に溢れていると思います。何故なら、結構なペースで、エッセイのエピソードの後に文庫追記があるからです。エピソードを書いた当時の自分は何故こんなのを書いたのか?と文庫本出版にあたり、ご自身で振り返ってらっしゃる話がまた楽しく笑えるので、読者としては、とても嬉しくなるからです。それと、「BAILA」編集部から、しをんさんに、「すみません、ちょっと表現をやわらげてもらえないでしょうか」と一度だけ打診されて、没にしたネタがあり、そのネタを単行本化の際に、章末のおまけとして、幻の下ネタ満載の要約版が、掲載されていて、これが、可笑しくて可笑しくて、もう抱腹絶倒でした。寅さんとバナナ、わすれられません^^;
こんな楽しい三浦しをんさんのエッセイをお薦めして下さったべるさんに、感謝の念が絶えません。気分が明るくなりました♪