幸せ読書

読書を通して、小さな幸せ見つけたい。

「本でした」 又吉直樹・ヨシタケシンスケ ポプラ社

 

シリーズ累計40万部突破!
  むかしむかし、村はずれにたっている空き家に、いつからか、2人の男が住みつきました。
2人の男はある日、小さな看板を出しました。
バラバラになってしまった本や、やぶれてしまった本でも、特殊な技術で元に戻すというのです。
それどころか、ほんの1ページでも、1行だけでもタイトルだけでも、
ちょっとした手がかりさえあれば元の本の形に復元できる、というのです。村人たちが「本の復元依頼シート」をポストに投函すると本はどんどん復元されて――
お笑い芸人で芥川賞作家の又吉直樹と、大人気の絵本作家ヨシタケシンスケからのあらゆる感情を詰め込んだ「創作」のバトン。

(紹介文引用)
 

一つのお話が約2〜7ページ程の短編集で、とても読みやすく、ちょっと悲しかったり、心が温まったりと素晴らしい作品でした。

ここで、本作品の中から、勝手に賞をあげちゃう企画をします。

◆辛かったで賞

「整理番号1 その本は、タイトルが『かわいそうなゴリラ』でした。」

登場するゴリラが、かわいそうで辛かっただろうなと思うと、ウルッときました。

◆笑えたで賞

「整理番号1 2その本は、タイトルが『ボーイミーツカール』でした。」

この笑いのセンスは、又吉さんかな?と思ったらやっぱり。まるで落語のオチを聞いているようで笑えました(笑)

◆怖かったで賞

「整理番号1 5その本は、その最後の一文が『手をつないでいてよかった』でした。」

何か不思議な感じの話しの始まりでしたが、最後にそう来るか!と言うオチに空恐ろしくなりました。ヨシタケシンスケさんは、ホラー作家にもなれそうと思いました。

以上、勝手に賞をあげちゃう企画終了です。

 

如何でしたでしょうか?

2人の作家の良いとこどりって感じで私はこの大人の絵本とても気に入りました!

「ババヤガの夜」 王谷 晶 河出文庫

暴力を唯一の趣味とする新道依子は、関東有数規模の暴力団・内樹會会長の一人娘の護衛を任される。二度読み必至、血と暴力の傑作シスター・バイオレンスアクション、ついに文庫化。
(紹介文引用)
 

初めて読む作家さんでした。各方面で話題になっていて、なにやら、英国の世界的なミステリー文学賞、英国推理作家協会賞(ダガー賞)翻訳部門に選ばれたそうです。ダガー賞が如何なるものかは詳しく知らないのですが、まずは読んでみようと本書を手にしました。

読み初めは、ハードボイルドとミステリの融合なのかなぁと思ってたのですが、どちらかと言うと、本書は、ヤク◯モノと、少しのミステリ的仕掛けで出来上がっているなと言うのが私の実感です。暴力を描いたハードボイルド作品は多々ありますが、本書に出てくる卑語や残忍さは、ヤク◯モノのそれであると思いました。ですので、ヤク◯モノの苦手な方には、あまりお薦めできる作品ではないかなぁと思います。私の感想としては、ちょっとグロい表現が多々あり、あまり気持ち良いとは、言えないシーンの例えが多かったです。

本書の特筆すべき点は、私にとって、初めて読む女性の主人公によるハードボイルド作品だったことです。主人公の新道依子は、身長は一七〇センチをゆうに超え、体重もだいたい七五キロ前後あるとのこと、そして、腹筋は割れていて筋肉隆々、また、暴力に関しては、祖父に鍛え抜かれたケンカ殺法を使用するとのこと。

最後に、私は読み始めから、本書のタイトルの『ババヤガ』って、どういう意味なのだろう?と興味を持ちながら読んでいました。いつか説明があるかなと思っていたのですが、最後まで説明はありませんでした。それで、本書を読了後、『ババヤガ』と言う言葉の意味を調べてみたところ、『ババヤガとは、スラヴ民話に登場する森に住む魔女で、人を取って喰う恐ろしい存在です。』また、日本語では『魔女、魔女ばあさん、山姥、鬼婆、妖婆などと訳されてきた』とのこと。ようやく、依子がなりたいと言っていた◯◯とは、その事だったんだと、憑き物が落ちた様に、スッキリして、腑に落ちました。このタイトルこそが、作者が読者にかけた最大のトリックだったのかも知れないなあと感嘆しました。

「成瀬は信じた道をいく」 宮島未奈 新潮社

唯一無二の主人公、再び。
……と思いきや、まさかの事件発生!?
10万部突破の前作に続き、読み応え、ますますパワーアップの第2作!
成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。
「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー(をやめたい)主婦、観光大使になるべくしてなった女子大生……。
個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!?
面白さ、ますますパワーアップの全5篇!
(紹介文引用)
 

前作と本作を通して、成瀬の中にある大津への郷土愛にも、この若さで素晴らしいものがあるなぁと思いました。

本作は、あえて、脇役とは言わず、成瀬の周りに登場する人物たちと言いたくなるようなキャラクター達が丁寧に描かれていて、キャラが立っていたのが、とても魅力的だった。

成瀬の弟子で成瀬と一緒に近所のパトロールをやっている小学生「みらい」ちゃん。

クレーマーの呉間さんとそのクレーマーな奥様とは真逆のおおらかで優しい旦那様。

成瀬と同じくびわ湖大津観光大使に選ばれた篠原さん。

そして、成瀬のお父さんとお母さん。お父さんのすぐ、オロオロする所が可愛かったです。

最後は、中学生の時に結成した漫才コンビのゼゼカラの相方である島崎さん。単にゼゼカラの相方と言うより、成瀬の人生の親友かな。前作で、大津から引越してしまうとあり、どうなるのかなぁ?と心配してましたが、最後の章では、たっぷり登場してくれて嬉しかったです。

成瀬シリーズも、次巻で完結すると言う噂もありますが、私としては、もっともっと続編が読みたいなぁと思っていますので、本作の著者である宮島さんには、是非成瀬シリーズをライフワークにして頂きたく思います。

 

「成瀬は天下を取りにいく」 宮島未奈 新潮社

 

「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」幼馴染の島崎みゆきにそう宣言したのは、中学二年生の成瀬あかり。閉店を間近に控える西武百貨店に毎日通い、ローカル番組の中継に映るといいだした。さらに、お笑いコンビ・ゼゼカラでM-1に挑み、高校の入学式には坊主頭で現れ、目標は二百歳まで生きること。最高の主人公の登場に、目が離せない! 本屋大賞を受賞した圧巻の青春小説!(解説・森見登美彦
(紹介文引用)
 

本作、初めて見た時は、表紙のイラストが、余り好きになれず、読む気が起きませんでした。それでも、世間では凄い話題になっているし、そのうち、本屋大賞を取ったと知り、重い腰を上げてようやく、本作に手を出しました。実際読み始めてみると、とても読みやすい文体で、好感が持てました。

主人公の成瀬の、いつも自分がやりたい事を、周囲の目とかは、全然気にせず、やり通すところがとても魅力的でした。子供の頃には、子供の社会とか、付き合いとか、やっぱりあって、成瀬みたいに、自分の考えたことを、そのまま、実行に移すって、本当に難しいことだと思います。

でも、自分の信念を貫こうとする成瀬にも、島崎みゆきという、親友で、誰よりもの成瀬の理解者がいてくれたから、やって来れた所もあると思いました。

この作品、読むのは易しいと思うのですが、ネタバレせずに感想を書くのは、私にはどうも難しいようです。ですので、短いですが、本作の感想は、ここまでにさせて頂きたいと思います。

続編も、出版されているようなので、また、読んでみたいと思っております。

残暑お見舞い申し上げます!

大変ご無沙汰してます。たつやです。皆さま、この酷暑が続く中、いかがお過ごしでしょうか?


私はと申しますと、今日までで、熱中症一歩手前までに3回なりまして、非常にバテバテで危険な夏を過ごしております。


熱中症が余りに怖くて、最近は、基本的に家からは出ない。家に居ても、熱中症一歩手前まで行きましたので、クーラーは切らない。夕方の暑い時は、クーラー2台つけて、家全体が熱で覆われ無いようにしてます。


また、それでも、体が熱い時は、冷えピタを頭や首に貼って、熱を体から放出するようにしております。


こんな感じで、何とか熱中症にならずに、生き長らえております(苦笑)


ブログ友達のべるさん、わぐまさん、ムッ君さんをはじめ、いつもスターを下さって当ブログを応援してくださる皆さまは、体調崩されてないでしょうか?


皆さま、くれぐれも無理されず、お身体を最優先にされて、ご自愛下さい。

 

(追伸)
また、この夏バテが終わって、読書出来るようになった時に、ブログを更新したいと思ってます。

通院と夏バテ⁈と熱中症

皆さま、しばらく体調不良で、ご無沙汰しておりました。たつやです。皆さま、この猛暑の中、いかがお過ごしでしょうか?

私は今日、月に1回の通院日で、朝の8時に家を出て病院に行って来ました。主治医の先生に「いかがですか?」と訊かれたので、「体がしんどくて、しんどくて、たまりません」と答えた所、「ここに来られる方は皆んな、そう仰います。」とのこと。私が「先生、夏バテですかね?」伺うと、先生は、「夏バテと言うよりも、体が暑さに適応出来ていない状態ですね。」と仰いました。

その後、病院から薬局まで、10分少々歩いていると、汗をブルブルにかきました。まだ午前中だというのに・・・。薬局の待ち時間が、40分程掛かると仰るので、行きつけの喫茶店で涼をとりました。その後、薬局で無事、薬を頂いて家に帰りました。

ただ、家に帰っても、汗が引かずエアコンつけててもダメなので、これは、熱中症だといけないと思って、冷たいタオルを首に巻いていて、かつスポーツドリンクを飲んでたら、徐々に汗が止まって来て、頭のボーっとするのもなくなりました。お陰様で熱中症になる一歩手前で助かりました^^;;;

それで、体調は、普通にしんどいくらいになったので、気になってました、主治医の先生の仰る「体が暑さに適応出来ていない状態」と「夏バテ」の違いは何なのだろうということをググってみました。

Google先生によると、「夏の暑さに体が対応できていない状態を「夏バテ」といい、体のだるさ、食欲不振、めまい、立ちくらみなどの症状が現れます。これは、暑さによって自律神経のバランスが崩れたり、体温調節がうまくいかなくなったりすることが原因です。」との事。両者に大きな違いはないんだと妙に納得出来ました。でも、まぁ、主治医の先生が言いたいのは、まだこの猛暑日になってから期間が経っていないので、暑さに慣れてないと言うニュアンスなのかなぁ〜と理解する事にしました。

ブログ友達のべるさん、わぐまさん、ムッくんさん。また、いつもスターを下さる皆さま、温度調節、水分補給を適切にやって頂いて、夏バテ、熱中症には、くれぐれも気をつけてください。皆さまのご健康をお祈りしております(^人^)

追伸、体調不良のため読書が出来ていません。また、読書が出来る様になりましたら、読書感想文の記事を書きたいと思ってます。

ブログ設立2周年!

今年の梅雨は、今のところ、空梅雨ですね。でも、暑いのは十分暑いですよね。皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

私は、この季節の変わり目になって、また体調を崩しておりまして、もう少し体調が戻るまで、静養しなくてはならないと思っております。

ところで、今日、6月23日で、ブログ設立から2年経ちました。体調不良の為、休みながらの、ブログ更新ですが、なんとか、2年続けて来れて、自己満足ですが、嬉しく思っております。いつも、コメントを下さる、ブログ友達のべるさんとわぐまさん。そしていつもスターを下さるムッくんさん。その他、スターを下さる方、当ブログを応援して下さる全ての皆さまのお陰さまで、何とか今日まで続けてこれました。心より、感謝してます!
本当にありがとうございますm(__)m

皆さま、今後とも宜しくお願いします。

追伸、今日は、ブログ友達のべるさんの結婚式記念日です。

おめでとう御座います♪末長くお幸せに!