
(紹介文引用)
以前、私が「癒し系」って、青山美智子さんみたいなイメージでしょうか?と、ブログ友達のわぐまさんにお聞きしたら、わぐまさんが仰る所、『青山さんは「気付き」を与えてくれる作家さんかな?』との事でした。確かに悩んでる人に、生きていく上での、ヒントを与えて下さっているなぁと納得しました。なので、今回の青山美智子さんを読む時には、「気付き」と言う点にも気に掛けながら読んでいました。
本作の中で一番気に入ったお話しは、『ちはるの耳』でした。
『ちはるの耳』の主人公は、ウェディングプランナーの女性でした。主人公のちはるは、体調を崩して休職しなければいけなくなってしまいます。診断名は、耳管開放症。職場の人間関係によるストレスが原因みたいです。ちはるの同期の洋治と半年前に転職してきた一歳下の澄恵との2人との関係が辛くて病気になってしまいました。休職中の、ある日、ちはるが父親のスーツをクリーニング屋さんに持って行った所
、店にお婆さんがいて、ちはるのことを心配して声をかけてくれます。その内容とは・・・(これ以上書くとネタバレになりますので、この辺りで辞めておきます。)
ちはるは、このお婆さんの声に耳を傾けて、自分が今までやってきたことや、考えてたことに、気付きを得ます。(このお話の気付きポイントでした!)それで自分が思い込んでたことは、単なる思い込みで、間違いもあったと思えるようになります。これこそ、私の大好きな青山美智子らしい、温かく優しい心で、読む人間に寄り添ってくれる素晴らしい文章だなぁと思いました。これからも、青山美智子作品を追いかけて行きたいと思います。